当院栄養科では、治療の一環として患者様ひとりひとりの栄養状態を把握し、その方に必要な栄養量の確保ができ、また安全で満足度の高い食事提供と疾病の回復に貢献できるよう努めています。
禁止食・アレルギー食への対応や、治療に必要な栄養量確保のための調整として栄養補助食品を各種取り揃え、食事やおやつとして提供しています。また、食事量が低下している方には嗜好に合わせた食品選択や調理の工夫、自立した食事摂取の為の自助食器等を取り揃え、きめ細やかな対応を行っています。咀嚼・嚥下機能が落ちている方には、きざみやペースト、ソフト食やゼリー食等の様々な形態の嚥下調整食の対応も行っています。
栄養面だけでなく、入院生活の中で食事を楽しみにして頂けるよう、季節ごとの行事食や旬の食材を積極的に取り入れた季節感のある食事の提供を心がけています。
スタッフ数 | 管理栄養士3名、調理師2名、調理補助9名 |
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食事の種類
一般食 | 常食、全粥食、軟菜食、嚥下訓練調整食、流動食、濃厚流動食 |
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特別治療食 | 糖尿病食、腎臓病食、心臓病食、高血圧症食、貧血食、高尿酸血症食、脂質異常症食、肝臓病食、膵臓病食、低脂肪胆嚢食、胃潰瘍食、消化管術後食 |
選択食 | 月に1度(第三木曜日)に、2種類の献立より好きなメニューをお選びいただけます。(無料) |
行事食 | 毎月季節の食材を取り入れた行事食を提供しています。 |
※当院の嚥下食は、摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類表に基づき作成・提供しています。
※用途に合わせた自助具と多種の栄養補助食品をご用意しています。
業務の紹介
給食管理
直営にて運営しており、献立作成から発注・仕込み・調理・配膳・洗浄の一連業務を管理栄養士・調理師をはじめとする調理スタッフと共に、常に患者さまに美味しく・安全・安心して召し上がっていただける食事づくりを心掛けています。
※当院では、クックチルシステムを採用しております。
栄養管理
昼食を中心にミールラウンドを行っており、食事摂取状況や食べにくさがないか等の確認に伺わせていただきます。これらの情報と入院時の栄養スクリーニングSGAをもとに症状や検査データを確認し、栄養状態を評価した上で、多職種と連携して適切な栄養ケアを行っています。また経管栄養・静脈栄養を含め、状態応じて栄養量が不足していないかの確認を定期的に行い、栄養改善のサポートをしています。入院・退院時のカンファレンス等にも参加し、地域連携・退院先で安心してお食事・栄養管理が継続できるよう努めています。
外来・入院栄養相談
医師から治療効果を高めるために食事指導が必要と診断された方、また「何を食べていいかわからない」と日々の食事や退院後の食事に不安や疑問のある方に食事のアドバイスを個別で行っております。「食べちゃダメ」しか言わない、「カロリーや制限などの難しい話は嫌」と思っていませんか?患者さまの要望に合わせてお話ができるように心がけております。一度で理解できなくても何度でも聞いて不安や疑問を解消しましょう。よりよい食事・病気の治療の手助けを行っていきます。食事について不明な点がございましたら、医師・看護師・管理栄養士にお気軽にご相談ください。